水辺の事故がクローズアップされるようになって久しく、その影響で、海水浴をはじめとした水辺離れの傾向が顕著にり、水難事故も国際的な問題となっており、WHO(世界保健機関)では、世界で年間37万人余りが溺水で命を落としていると警鐘を鳴らしました。

このような背景のもと、より多くの人々に安心して水辺に親しんでもらえるように、国内外の関係機関と協調し、水辺の安全性の向上と溺水事故防止に重点を置いて事業を遂行しました。

 安全啓発事業では引き続き、Maris海洋スクールや親水体験イベント等を関係官庁、自治体、公益団体等との共催・協力のもとに実施しました。マリンスポーツの普及活動を行うボランティア組織であるマリスクラブでは、新たに(特非)Sea-Net浜松を登録。マリスクラブ全国連絡会議も開催しました。

「WEAR IT!」キャンペーンも継続し、本年度も着用者数の世界記録の樹立に貢献しました。また、海水浴場に於いてライフジャケット着用の有効性の理解と安全意識向上のため、無料貸出を行うライフジャケットレンタルステーションの設置を開始ました。

 さらにIBWSSでは、日本のボーティングに関する情報の発信に加えて、国際的な水上安全に関する動向を調査し、舟艇事情等の情報収集及び関連機関との連携を強化。メディアキャンペーンコンテストに於いて、当財団のWEAR IT!ウェブサイトがElectronic Education部門の表彰を受けました。

 この他にも東京港・湾・河川に於ける水上オートバイの安全・健全な利用を図るために発足した東京港・湾・河川 水上オートバイ安全推進プロジェクト(TPSP)に参画し、一般ユーザー等に対する安全講習会の実施や水上オートバイによる当該水域のパトロールを実施。11団体が参加した2015 Water Safety Meetingの開催等、水上安全対策の強化にも取り組みました。

施設管理・運営事業では、利用者に対してルール・マナーの啓発を行い、施設の適正な運営管理を実施。なお、マリンスポーツパーク・浜寺(大阪府立漕艇センター)は今年度末をもって、5年間の指定管理期間が終了となりました。

普及・振興事業では、各種競技団体の運営体制の整備や競技の普及、安全対策の指導等を行いました。選手等資格者や競技艇の登録管理に関する業務支援も実施しました。

トピック

全国の海水浴場等にライフジャケット着用の有効性の理解と安全意識向上のため、ライフジャケットレンタルステーションでの無料貸出を開始

国内外の主な出来事

・辺野古移設、国が着工

・安全保障関連法が成立

・世界各地でイスラム過激派のテロ

主な事業

マリンスポーツ施設における安全啓発(指定管理事業)

マリンスポーツパーク・浜寺(大阪府立漕艇センター)については、今年度末をもって5年間の指定管理期間を無事に終了した。

・Maris海洋スクールin 西条

 実施期日  平成27年7月26日(日)

 実施場所  愛媛県西条市西条港