2025年3月22日(土)パシフィコ横浜にて行われた
「Japan Boating and Water Safety Summit 2025-水辺の安全ネットワーク会議-」
にご参加いただきました皆様ありがとうございました!!
以下開催レポートとなりますので是非、ご覧ください★
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Japan Boating and Water Safety Summit 2025
–水辺の安全ネットワーク会議-10周年記念会議 開催レポート
開 催 日: 2025年3月22日(土)
会 場 : パシフィコ横浜 アネックスホール(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
講演会参加人数:延べ278名
プ レ ス:2社(日本海事新聞・舵社)
概要
第10回目となる「Japan Boating and Water Safety Summit(JBWSS)」(ジャパンインターナショナルボートショーと連携)が盛況のうちに開催された。本会議は、水上安全および安全な船舶運航に関わる関係団体の連携強化を目的としており、一般社団法人水難学会、一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会、公益財団法人マリンスポーツ財団によるJBWSS連携協議会と、国土交通省海事局、海上保安庁、公益社団法人関 東小型船舶安全協会、株式会社舵社の共催により実施された。夏のマリンシーズンを前に、多様な視点からの提案や情報共有を通じて、水辺の安全意識を高めることを目的としている。特に今回はアメリカからの来賓やアイドルグループ「BEYOOOOONDS」による特別トークショーの開催により、歴代最多数の参加者を迎えて開催することができた。
主な内容
- 基調講演:
株式会社舵社 編集長である田久保 雅己 氏による「ヨット・ボートの事故と安全を考慮する」と題した基調講演が行われ、自己体験を踏まえながら安全に対する基本的な視点が共有された。 - 12の講演セッション:
官公庁、大学、民間企業、非営利団体など多様な分野の専門家が登壇し、水難事故の現状、技術革新、教育活動、地域での安全対策など幅広いテーマで講演を実施した。 - 特別トークショー:
BEYOOOOONDS の島倉りか氏(Maris応援サポーター)と江口紗耶氏によるスペシャルトークショーが行われ、若年層への水上安全意識の普及にもつながる場となった。 - 国際的連携:
米国 National Safe Boating Council(NSBC)の代表者も登壇し、国際的な視点からの事例紹介と意見交換が行われた。 - ボートショーとの同時開催:
本会議は、国内最大級のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー」と同時開催され、産業関係者との交流や情報発信の場としても大きな成果を挙げることができた。
来場者からの声
1. 講演会に対する印象
【主な肯定的意見】
- 実体験に基づく講演が印象的(例:田久保氏、斎藤氏)
- 知らなかった世界への新たな気づきが得られた
- 若年層の参加も多く、敷居が低い印象
- BEYOOOOONDSのトークショーがきっかけでの参加者も多数。安全への理解が深まった
- 安全と楽しさの両立に対する意識啓発に寄与
【主な否定的・中立的意見】
- 内容が難解だった(特に海に馴染みのない層)
- 一部講演で内容に偏りや不適切な印象(自己紹介の長さ、誹謗中傷など)
2. 講演会に関する改善提案
- SNSや大学・業界への広報強化
- 資料のスライドや動画の事後共有(YouTube等)
- 分かりやすいテーマ設定・講演構成
- 質疑応答やパネルディスカッション導入の要望
- 会場案内・プログラム掲示の明確化
3. 今後希望する講演テーマ
- ダイビングやプレジャーボート事故の対策
- 水上オートバイのマナー・利用者との関係性
- 海外の官民連携事例や海洋安全の最新技術
- 高齢化社会に対応する安全対策
- 学校教育や次世代への水難防止啓発
4. 展示ブースに対する印象
【主な肯定的意見】
-
- 多くの出展で楽しかった、学びがあった
- 実物展示による臨場感と理解促進
- スタッフ対応が丁寧で好印象
【主な課題点】
- 会場動線の不便さ(講演会場から離れている等)
- 活気や目新しさに欠けるという声
- 展示のターゲットが曖昧で伝わりづらい
5. 展示ブースに関する改善提案
- 会場動線の改善(講演会場との導線接続)
- 体験型・参加型ブースの導入
- 案内看板・フロアマップの強化
- 一般層向けのわかりやすい展示の拡充
- ノベルティやワークショップの充実
6. 今後展示してほしい内容
- AIやドローンを活用した水辺安全管理技術
- ジェットスキーや水上バイク関連の展示
- 防災用品、ライフジャケットの多種紹介
- 親子向け・学生向けの体験・学習ブース
7. 満足度(5点満点)
- 平均満足度:4.3点「5」評価多数で全体的に高評価
8. 今後の全体改善提案
- 学校・教育現場との連携(若年層への啓発)
- 対象ペルソナの明確化と講演内容の最適化
- 地方開催の検討、より幅広い層への訴求
- より和やかで参加しやすい雰囲気づくり
- 継続開催の重要性とイベントの知名度向上
9. 講演聴講数(自己申告)
- 平均2~4講演(2が最多)
10. 印象に残った講演者
【1位:田久保雅巳 氏】
- 実体験に基づいた講演でリアリティがあり、命の大切さと備えの重要性を訴える内容が多くの参加者の心に響いた
【2位:斎藤秀俊 氏】
- 偏光サングラスと水面反射の視覚特性に関する科学的・実用的な講演が新鮮で興味深いと好評
【その他】
- 丸山恭平 氏(データと傾向分析)
- 今 吏靖 氏(マリンコンパスの取り組み)
- 犬飼直之 氏、竹本教授 など
- BEYOOOOONDS(島倉りか・江口紗耶)によるトークショーは新規層の参加促進に貢献
まとめ
Japan Boating and Water Safety Summit 2025は、第10回という節目を迎え、これまでで最多となる来場者数のもと、無事に開催することができた。水上安全に関する多様な立場からの講演や展示が行われ、専門的な知見だけでなく、実践的な工夫や地域での取り組み、若年層や一般層へのアプローチなど、幅広い話題が共有されたことで、「安全」と「楽しさ」の両立に向けた多面的な視点を提示する場となった。
今年は特に、BEYOOOOONDSによるトークショーを通じて新たな層が参加し、これまでリーチできていなかった人たちにも水辺の安全について考えてもらうきっかけが生まれた。また、海外からの講演者による事例紹介や意見交換によって、国際的なネットワークづくりの重要性と今後の可能性も見えてきた。
一方で、名簿や受付の管理体制、講演内容の事前チェック、展示エリアの動線設計など、運営面での課題も明らかになった。準備体制の再整理や主催・共催団体の役割分担の見直し、情報共有の徹底など、次回以降に向けた改善が求められる点も多くあった。
10回という節目は、これまでの取り組みを振り返る機会であると同時に、今後の方向性を再確認するタイミングでもあるため、今後の開催に向けて協議を深めていきたい。