2025年度も、神奈川県立海洋科学高等学校2年生の対象コース生徒へマリンスポーツ実習実施をさせて頂きました。
本年の神奈川県立海洋科学高等学校でのマリンスポーツ実習では
・カヌー(カヤック)
・ディンギー(小型ヨット)
・SUP(スタンドアップパドルボード)
上記の3種目を2班に分け、4月~9月にかけて計12回実施致しました。
また1番最初の実習前に、横須賀海上保安部様より生徒たちへ安全講習会を行っていただきました。
気象・海象と自己救命策の3つの基本、マリンレジャーの注意点や海難事故の例についての講習、ウエットスーツの着用方法や膨張式ライフジャケットを実際に膨らます体験などを実際に行いました。
普段着用していても、自分で膨らませる機会はほとんどなく、実際の落水時の対処法等も教えていただき、生徒たちにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。
安全を守る道具としてのライフジャケットの大切さを、身をもって学ぶことができたと思います。
カヌー実習
カヌー実習では、最初に陸上でカヌーの概要説明・道具の説明を行い、基本的なパドルワークを行いました。
その後、海上に出てパドル動作含め、前進・後進・旋回・平行移動など様々な基礎実習を行いました。
その後に応用として、転覆した場合の復帰方法・転覆者を発見した時のレスキュー実践なども行いました。
また、全員でレースを行ったり、チームに分かれてのリレーも行い生徒たちも非常に楽しんでいました。
最後にカヌー実習のまとめとして、目的地を定めてインストラクター引率の元、カヌーツアーを行い、波やうねり、他船舶や岩場など状況判断を行いながら長距離を漕ぐ実習も行いました。
ディンギー実習
ディンギー実習では、ヨットの基本的な構造や風をどのように受けてヨットがどのように進むのかなど、基本理論を座学で学んだ後、実技実習を行いました。
カヌーやSUPに比べ道具が多く、1つ1つの道具に重量もあることから、生徒は準備に1番苦戦している様子でした。
海上実習ではタックやジャイブを取り入れた基本帆走を中心に、目標ブイを目指した帆走を行いました。
ディンギー実習の集大成としてレースを行いました。
準備信号旗や見えないスタートラインに戸惑いながらも、優先艇などの声出しなど生徒各々が積極的に行っていました。
SUP実習
SUPは全員が初めての体験という事もあり、パドルの扱い方・漕ぎ方、ボードへの乗り方など基本的な事のレクチャーを行う座学実習からスタートしました。
海上実習では基本的なパドルワークを実際に実践するところからスタートして、落水時の復帰方法やブイを目標地点とした競争・目標地点を定めたSUPツアーなどを行いました。
最初はバランスを取る事に苦戦している様子でしたが、徐々に慣れてゆき、最終的には全員が立った状態で、それなりのスピードで漕げる状態まで成長していました。
生徒たちは初めて体験する種目も多く、最初は緊張気味でしたが、インストラクターのサポートを受けながら、少しずつ水上でのバランスや操作に慣れていきました。
実習を通して、安全に楽しむことの大切さや、仲間と協力する楽しさを学ぶことがでたのではないでしょうか。
本年の実習も、多くの皆さまのご協力のおかげで、事故なく無事に終了することができました。
ご協力いただいた皆さまに心からお礼申し上げます。
マリンスポーツ財団では、公益事業活動の一環として、「海事産業の次世代の人材育成」を目的にした、海洋・水産高等学校等の学生を対象とした実践的な海洋教育への支援に取り組んでおります。
毎年実施校は増加しており、今後も全国各地の海洋・水産高等学校等を対象にマリンスポーツ実習を行う学校を増やしていく予定です。
ご興味のある学校様等がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。